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川村 則行 院長

NORIYUKI KAWAMURA

世界初の「うつ病判定PEA検査」を開発
科学的根拠に基づいた診断・治療を提供する

東京大学医学部を卒業後、国立精神・神経センターへ。心身症研究室長を務めた後、ドイツ、アメリカで免疫学の研究に携わり、うつ病に対する「PEA検査」を世界で初めて発見する。2011年5月、外苑前駅に開業。

川村 則行 院長

川村 則行 院長

川村総合診療院

港区/南青山/外苑前駅

  • ●精神科
  • ●心療内科
  • ●脳神経内科
  • ●内科

医学と仏教の共通点は、真実を追究すること

川村 則行 院長

私の父は歯科医師で、叔母は100歳近くまで生涯現役を通した内科医でした。また、親類にも医師や歯科医師が多かったものですから、子供の頃から何となく、自分もそうした職業に就くか、あるいは野球選手になりたいな、と考えていましたね(笑)。その後、「医師になる」と、はっきり目標を定めたのは、高校1年生の終わり頃だったでしょうか。
私の頭は、もともと理系向きだったようで、物理学などは本当に大好きでしたし、得意としていました。そして、宇宙の真理を追究する学問と同じように、人間の真理を追究しようとする仏教にも非常に興味をもっていたんですね。とは言え、医学部を受験するからには、試験に必要のない仏教の勉強に時間を割くわけにはいきません。大学受験が終わった後、ようやく本格的に仏教の書物を手にして、「禅」の世界に心惹かれていきました。そのため、一時は大学進学をやめて、出家をしようと考えたのですが、周囲の圧力であえなく阻止されることになったんですね(笑)。ただ、医学と仏教とジャンルは異なるものの、「真実を追究したい」という強い気持ちがあったからこそ、世界初となる「PEA検査」を発見することができたのだと思います。

ストレスと免疫の関係を研究するなかで、世界初の「PEA検査」を発見

川村 則行 院長

禅の世界に心惹かれながらも大学に進んだという経緯もあって、大学院では真実を追究するべく基礎医学(ウィルス学)を専攻しました。そして、博士論文に取り組んでいた26歳のときに突然、まさに「悟りを開く」と言える体験をしたんですね。まるで光が射すように、禅の教えのすべてが体の中に降りてきた、と言いますか。このときの不思議な感覚は、その後も何度か体験することになるのですが、だからと言って、私は決して霊感で病気を治すというわけではありません(笑)。
医師としての私のスタートは、内科でした。内科医として、関節リウマチをはじめとした病気とストレスとの関係を研究するなかで心療内科へ移り、ストレスと免疫との関係に着目した研究がうつ病の研究に転じて、精神科医への道につながった、というわけなんです。ですから、当院でおこなう「PEA検査」を発見できたことも、長きにわたってストレス物質の研究を続けてきた結果だと言えるでしょう。実は、アテネで開催された国際学会で、私の研究を後押ししてくれるような出会いがありまして(笑)。これまで難しかったうつ病の診断を、科学的根拠に基づいて、適切に診断・治療できる方法にたどり着いたのです。
Plasma metabolome analysis of patients with major depressive disorder
Noriyuki Kawamura,Psyehiatry and Clinical Neuroscience:22 JAN 2018

科学的根拠に基づいた診断・治療を可能にする、「うつ病判定PEA検査」とは

川村 則行 院長

これまで、うつ病を診断するためには、医師による「問診」に頼らざるを得ませんでした。当然、医師ごとに経験もスキルも異なりますので、必ずしもすべての患者さんが正確な診断や治療を受けられるとは言い切れない部分があるわけですね。間違った診断のために適切な治療がなされず、なかなか症状が改善されなかったり、症状が長引いてしまっている方も少なくないでしょう。こうしたリスクを一掃し、科学的根拠に基づいた適切な診断・治療を可能にするのが「PEA検査」です。
私は、2000年頃からうつ病患者さんの血液の変化に着目して、研究を続けてきました。そして、うつ病患者さんは健康な人に比べて、血液中のPEA(リン酸エタノールアミン)濃度が低いということが分かったのです。「PEA検査」は、うつ病を正しく診断するだけでなく、継続的な治療にも役立ちます。2~4ヵ月ごとに「PEA検査」をして、数値の変化を確認することで、症状が改善するタイミングを把握できますので、お薬の量を減らしたり、変えたりすることも容易におこなえるわけですね。うつ病は、症状が改善した後も、経過を観察していくことが必要です。患者さんにご自分の状態を知っていただくという意味でも、「PEA検査」の数値を共有することが大切になると思います。

患者さん1人1人に向き合い、最良の診察を心がける

『川村総合診療院』にお越しになるのは、商社にお勤めのビジネスパーソンや、美にこだわるデザイナーなど、実にさまざまな患者さんがいらっしゃいます。平日はお仕事が忙しくて、通院が難しいという方も多いですから、当院が日曜日も診療しているのは、そうした患者さんのためでもあるんです(笑)。ここは、ビルの7階で眺めが良いですからね。診療前後の時間は、窓の外でも眺めながら、ゆっくりリラックスしてお過ごしいただきたいと思います。
診察のときに気をつけるのは、患者さんにきちんと納得していただく、ということでしょうか。たとえ真実をそのままお伝えできないケースであっても、嘘が通用するわけではありません。ときには、医師である私も間違うことがあるかもしれませんけれど、自分が言ったことには責任をもつと、そんな気持ちで日々の診療にあたっています。ですから、もしも何かお悩みがあるなら、積極的に医療機関を受診してほしいと思います。とくに、精神疾患のある方は、「話すこと」が症状の改善に役立ちますので、たった1人で頑張るよりも、ぜひ専門家のサポートを求めていただきたいと思います。

これから受診される患者さんへ

『川村総合診療院』は、東京メトロ「外苑前駅」1a出口からすぐ、1階に画廊が入るビルの7階にあります。「病気を薬で治す」ことを、敬遠される方もいらっしゃるでしょう。精神科で処方される薬は、なおさら避けたいと思われるかもしれません。でも、いま医療の現場で使われている薬は、さまざまな審査を経て厚生労働省に認可された、安全に使用できる薬です。ですから、むやみに薬を怖がらずに、適切な治療によって病気を治してほしいと思います。

※上記記事は2018年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

川村 則行 院長 MEMO

精神科専門医

  • 出身地:大阪府
  • 趣味:プロ野球ニュースを観ること、映画鑑賞
  • 好きな本:仏教やお釈迦様関連の本
  • 好きな映画:シン・ゴジラ、NCIS ~ネイビー犯罪捜査班(ドラマ)
  • 好きな言葉:真実、誠
  • 好きなアーティスト:カーペンターズ、ビートルズ、サイモン&ガーファンクル、ボブ・ディラン、オリビア・ニュートン=ジョン
  • 好きな場所:診療院のある青山、外苑界隈

グラフで見る『川村 則行 院長』のタイプ

エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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