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島田 菜穂子 院長

NAOKO SHIMADA

乳がんに苦しむ女性を一人でも少なくしたい。
表参道の女性のための乳腺科・婦人科クリニック。

筑波大学卒業後、いくつかの病院で放射線科に勤務。研鑽を積む中で渡米しての研究を行うなど、乳腺についての専門性を高めて行く。帰国後は更に臨床経験を積むと共に乳がんの啓発活動ピンクリボン運動の立ち上げにも参加。2008年、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道を開院。

島田 菜穂子 院長

島田 菜穂子 院長

ピンクリボンブレストケアクリニック表参道

渋谷区/神宮前/表参道駅

  • ●婦人科
  • ●乳腺外科
  • ●放射線科

乳がんに苦しむ人を救いたい。

島田 菜穂子 院長

私が医師という仕事を志したのは子供の頃の体験が影響していると思います。中学生の時、父が倒れて入院をしました。私はずっと傍についていたのですが、父の具合が悪い時にはお医者様や看護師さんが駆けつけてくれました。24時間問わず助けてくれる存在をとてもありがたく感じたものです。この体験が医師という職業を意識するきっかけになりました。その後自分の進路を選択する時に考えたのが、何か資格を持ち人と関わる仕事がしたいいうこと。その時に思い浮かんだのが医師という職業です。
大学では放射線科を選択。最新の機器を使い、医師とのカンファレンスを先導してこなす先輩医師のようになりたいとの気持ちからでした。大学卒業後は研修を経て総合病院で放射線科に勤務。全身的の病気の診断に携わりました。さまざまな病気を診断していく中で、次第に乳がんの診断を専門に手掛けたいと思うようになり、周囲の協力を得て東京逓信病院の放射線科に乳腺外来を設立。放射線科の医師としての経験を深めて行きました。当時、乳腺のチーム医療という部門ではアメリカが進んだシステムを既に確立していましたので、更に専門性を高めるべく渡米しブレストセンターで研修を行いました。帰国後は学んだ見識をもとに乳腺の専門家として放射線科に勤務。同時に国内での乳がん撲滅の啓発活動として「ピンクリボン運動」の立ち上げにも携わり、啓発活動を開始しました。その後、乳腺専門の医療機関や病床を持たないクリニックにお世話になり、多くの患者さんを拝見しました。2008年、これまでつちかった経験を活かし、女性の健康増進に役立つことを目標として表参道にピンクリボンブレストケアクリニックを設立致しました。(東京メトロ千代田線・銀座線・半蔵門線 表参道駅A2出口よりすぐ)

患者さんの居心地の良いクリニック

島田 菜穂子 院長

当クリニックは乳腺科と婦人科の専門クリニックです。乳がんや子宮がんといった女性特有のがんについての専門的な検査を行うのが特徴です。乳がんや子宮がんは早期発見をすれば治療して完治することも可能な「闘える」病気です。しかし、検査や診察をするのが男性医師だから…、育児や家事で時間がとれないからついつい後回しに…、人に聞かれるのが嫌だから、検査が分かるまでが不安…、などの理由から検査を受けることをためらう人も少なくありません。
当クリニックでは患者さんが安心して検査を受けていただけるように、受付から診察まで、医師を含めて全て女性スタッフが対応。最初の問診表はiPadを使用して患者さんのペースでご記入いただきます。その後、家族歴や症状などを看護師がお伺いしながら検査説明、その後検査を行い、医師の診療と結果説明と画像を見ながらその日のうちに行います。プライバシーに配慮して患者さんと検査もカウンセリングも全て個室を使用。検査の結果はその日の内に分かり、お帰りの際には医師の話した内容をプリントアウトしてお渡ししますので、お家でじっくりとご確認くことができます。来院される方は30代から50代の方が中心。お勤めの方がほとんどですので、毎年の検診をなかなか受けられない方もいらっしゃいます。無理なく毎年検診を受けていただけるように一年後のご予約をお取りいただくことも可能になっています。検診が近づいた際にはメイルやお電話での確認も行っています。また、乳がんと子宮がんの検査を同時に行うことも可能です。
院内の設備はマンモグラフィやエコーはもちろんのこと、3D画像を使用したマンモグラフィも導入。日本人の方に多くみられる高濃度乳房(乳腺の発達した乳房)などさまざまな診断にも対応が可能、従来の検査では検出が難しい場合でも的確に診断が行えます。もし、検査の結果で気になる部分がある場合には、組織を採取しての確定診断を実施。当院ではより確実な診断を行うために、病理診断を乳腺専門の病理診断科である坂元記念クリニックに依頼しています。もし、入院治療が必要な場合には、病状により適切な医療機関をご紹介致します。

意外に少ない日本人女性のがん検診受診率

島田 菜穂子 院長

「11人に1人。」これは何の数字だと思いますか?実は日本人の乳がんになる割合を示しているのです。この数字に子宮がんを始めとした他のがんも含めると更に数字は上がります。がんは身近な病気なのです。しかし、治療技術や医療の進歩もあり、がんは治癒する確率も高い病気になって来ています。特に乳がんはご自分で発見することが可能な唯一のがん。ほんのわずかな日常の「おかしい」という気持ちから発見することも可能です。最近では乳がんになる方は卵巣がんにもなりやすいという乳がん遺伝子が発見されるなど、がんに関する研究はさまざまな分野で進んでいます。乳がんに負けないためには早期発見が大切です。そのために必要なのが、マンモグラフィやエコーを使用した定期的な検査の受診です。専門の機器を用いた検査を行うことで、触診では分からない微小ながんを発見・治療へとつなげることができるのです。
しかし、今のところ日本の乳がん検診の受診率は40%とそれほど高くありません。先進国の中では一番低い状況です。乳がんなどの存在は知っていても、自分とは関係ない…受診している時間がない…と検診を受けない方、先延ばしにしている方が多くいらっしゃいます。また、検診にいらっしゃっても主治医の先生には話せないことも多くて、という方も少なくありません。私が乳がんを専門に扱う決心をしたのも、放射線科医として新米の頃、放射線科の医師として検査を行う中で患者さんから頼りにされることやさまざまなご相談を受けたことがきっかけになっています。私が乳腺科・婦人科の専門クリニックを開院したのはこうした方を少しでも減らしたいとの想いからです。また、乳がん検診の大切さを知っていただくこと、乳がんにやさしい社会を作ることそれがピンクリボン運動です。

ピンクリボン運動について

私が放射線科の医師として働き始めた時に、患者さんと接する中で感じたことは日本人のがんに対する正しい知識の不足です。研究のために私が渡ったアメリカでは文字の読み書きはおぼつかなくても、乳がん検診の重要性、マンモグラフィやエコーの検査が自分の命を救ってくれることは女性の誰もが知っていました。しかし、帰国した日本では、検査の重要性はおろか、がんはかかったら治らないものという認識が一般的で、自分で体の異常を感じていても中々検査を受けない方が多く、中にはどうせ助からないから自分のことは後回し…という方さえいらっしゃいました。
当時、日本人の乳がん検診の受診率はわずか7%。この現実を変えたい、少しでも患者さんを救いたい、という想いから、2000年に3名の仲間と共に、アメリカで行われていた乳がんの啓発活動である「ピンクリボン」活動を日本に紹介することにしたのです。ピンク色のリボンをシンボルにしたこのキャンペーンは今でこそ認知度が高いですが、当時はほとんどの方がご存知ありません。各種のポスターや印刷物による手探りの活動から始めて、スポーツイベントに合わせたキャンペーンを行うことを決め、昭和記念公園でのピンクリボンウォークを皮切りに各地で開催。大手メディアが注目したこともあり、徐々に認知度が高まって行きました。お陰さまで現在では95%の認知度、発足前はわずか7%だった乳がんの受診率も40%以上の方が受診されるようになりました。
しかし、見方を変えるとまだ半数以上の方は乳がんの予防に対して何の行動も起こされていないのが現実です。今後は、身近な人に声をかけていただくなど、ピンクリボンアドバイザーという制度を作り、草の根の運動を通じて、乳がんにやさしい社会を作ることを目指しています。

これから受診される患者さんへ

当クリニックへ検診にいらっしゃる患者さんの中には症状が出てから受診される方もいらっしゃいます。おかしいなとは感じているけれど、ネットで検索して怖くなってしまった、どこへ行ったらいいのか分からないといった理由で検査に二の足を踏む人も少なくありません。もし、乳房や体に何かおかしいな…と感じた場合にはすぐにお近くの「乳腺科」や「乳腺外来」と書かれた病院やクリニックを受診してください。また、お仕事やご家庭のことを優先して、ご自分のことを後回しにされる方もいらっしゃいます。忙しいということは貴女が家庭や会社で必要とされているということです。大切な方のためにも、病気で長く伏せることのないように、検査をいう行動をすぐに起こしてください。
自分の健康を管理するためにも、何でもないから検診に行かない…ではなく、なんでもないから検診を受けると心がけ、症状がない普段から定期検査を受けていただきたいと思います。当院はお勤めの方や忙しい方のため、土曜日や平日の遅い時間にも診療を行っています。電話でのご予約のほか、24時間webを利用してのご予約も可能です。表参道駅からすぐですのでお気軽にお寄りいただけます。医師・スタッフ一同、貴女からのご相談をお待ちしております。

※上記記事は2017年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

島田 菜穂子 院長 MEMO

  • 出身地:静岡県
  • 趣味・特技:音楽鑑賞、バレエ鑑賞、ランニング、マリンスポーツ(スポーツ全般が好きです)
  • 好きな本・愛読書:古代への情熱(シュリーマン)
  • 好きな言葉・座右の銘:誠心誠意
  • 好きな音楽・アーティスト:ジャズ、アル・ジャロウ
  • 好きな場所・観光地:山、海

グラフで見る『島田 菜穂子 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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