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中村 真樹 院長

MASAKI NAKAMURA

ストレスに起因する不安・抑うつ状態、パニック症状の治療を専門にしているクリニックです

東北大学医学部卒業後、東北大学の関連病院で研修をしたのち、東北大学大学院に進学する。東北大学大学病院で修行を積み、睡眠総合ケアクリニック代々木で勤務後、2017年6月に表参道駅徒歩1分の場所に開院。

中村 真樹 院長

中村 真樹 院長

青山・表参道 睡眠ストレスクリニック

港区/南青山/表参道駅

  • ●精神科
  • ●心療内科

病気が悪くなる前に不眠になる人が多い

中村 真樹 院長

いつから医師になりたいと思っていたのかはっきり覚えていないのですが、⼈の⾝体・病気には子どもの頃から興味がありました。私が大学受験をしたときは、ちょうど利根川進博士がノーベル生理学・医学賞を受賞されたあとで、それに触発されて京都大学の理学部生物物理学科を受験しましたが、あえなく不合格。そのときに「これは医学部へ行けと言われているんじゃないか」と(笑)。それで医学部に進路を変えました。医学生の時は脳外科を志望していたので、高次医学修練という臨床研修で神経内科と精神科を重点的に研修したのですが、当時の東北⼤学の精神科では、事象関連電位という特殊な脳波を使った精神疾患の研究をしていたんです。精神疾患を脳の病気として生物学的にアプローチする研究だったのですが、それが⾮常に興味深くて、志望を脳外科から精神科に切り替えたんです(笑) 。
卒業後は主に東北⼤学病院で働いたのですが、うつ病にしろ統合失調症にしろ、病気が悪くなる前に不眠になる⼈が多かったんです。そのときに「眠り」という指標で精神疾患のメカニズムや再発の予測ができないかと考え、東北⼤学病院精神科外来に睡眠外来を⽴ち上げたのですが、もっと本格的に睡眠について関わりたくて、2008年に睡眠総合ケアクリニック代々⽊に移りました。

仕事と家庭で強いストレスにさらされる20代~40代の患者が多い

中村 真樹 院長

患者さんは⾼校⽣くらいから年配の⼈まで幅広いのですが、特に20代半ばから30代、40代の⽅が多いです。中でも30代ですね。これくらいの年代の⼈というのは、会社では主任や中間管理職のような⽴場になりますから、仕事で激しくストレスを感じているんです。また仕事と家庭の両⽴で悩む⼈も多いですよね。そのため、ストレスからくる不眠や不安・抑うつ症状で悩まれている方が多いという印象があります。クリニックのある表参道と、表参道駅に停車する半蔵門線・銀座線・千代田線沿線には⽇本を代表するような⼤企業がたくさんあります。やはりそういう⼤きな会社で働いていると、いっそう重圧も⼤きいのでしょう。

何が原因なのかを話しながら探っていく

中村 真樹 院長

受診される方は、「眠れない」、「⽇中眠い」、「睡眠中にイビキがひどい、無呼吸を指摘された」という患者さんが多いです。特に眠れないという⼈の割合が⾼いですね。また不安を抱えていたり鬱状態になっていたりという患者さんもいます。眠れないという症状と鬱を抱えている⼈は、眠れないために精神的な疲れが溜まって「鬱状態」になっているのか、それとも鬱が原因で不眠になっているのかを⾒極める必要があります。また、体の病気によって不眠が生じることもあります。ですので、「眠れない」からすぐ睡眠薬を処方ではなく、じっくりと話しを聞き、いったい何が原因で今の症状が出ているのかを探っていきます。
眠りに関する病気は、睡眠障害国際分類では90種類近くあるんですよ。イビキや寝ぼけ症状などは、患者さんご本人が気づかないこともあるので、患者さんだけでなく、必要ならば同居している方から話を聞きながら、どの病気の可能性が⾼いのかを考えていきます。また、生活習慣や服薬中の薬、嗜好品が睡眠に影響することもあるので、患者さんにリラックスしてもらいながら、話をして原因を探ることを⼤切にしています。

睡眠中の身体の状態を調べるなど、本格的な検査も可能

「眠れない」というのは精神的な問題だけが原因ではありません。身体的な病気が関係していることもあります。
最近多いのはむずむず脚症候群といって、夜になると⾜がむずむずして不眠の原因になる病気もあります。また、本⼈はしっかり寝ているつもりなんだけれどどうしても日中に眠くなってしまうという⼈がいて、一泊のPSG検査で調べてみたら、周期性四肢運動障害と言って眠っている間に⾜が頻繁にけいれんしていて、このせいで熟睡できずに日中の眠気が生じていたというケースもありました。このように体の病気で不眠になることもありますが、眠っている間の⾝体の不調は⾃分では気づかないことが多いです。そのような場合は、当院と提携している睡眠総合ケアクリニック代々⽊で本格的な検査をお願いしています。

これから受診される患者さんへ

アメリカでの調査結果では、20~50歳のいわゆる労働世代でも7時間睡眠を取っている人が⼀番仕事の能率が良く、健康度が高いと報告されています。そして睡眠時間が短くなればなるほど眠気を自覚していなくても寝不足の影響で昼間の集中力が低下し、仕事の効率が落ちていくことが報告されています。蓄積された寝不足を「睡眠負債」と呼びますが、借金同様、返済しない限り、ずっとその影響は続きます。医学的には7時間睡眠がもっとも⼈々が健康的に過ごせる睡眠時間とされていますが、⽇本の社会では7時間眠ることができている⼈は少ないでしょう。医学的な常識と社会的な常識が離れてしまっているんですよね。また寝不⾜を続けると、⽣活習慣病や鬱病などの精神疾患を発症する確率が跳ね上がるんです。昼間の集中⼒をあげて仕事の効率を上げ、心身共に健康な毎⽇を過ごすためには良質で十分な睡眠時間が⼤切です。「何となく眠れない」「夜中に目が覚めるようになった」という不眠症状だけでなく、「最近仕事のパフォーマンスが落ちているな」「⽇中のモチベーションが上がらないな」「何となく意欲がわかない」「ちょっとしたことで不安になる、緊張しやすい」と感じている⽅は、早めに相談に来てもらえればと思います。

※上記記事は2017年7⽉に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

中村 真樹 院長 MEMO

精神科専門医

  • 出身地:東京都
  • 趣味:料理、ワイン
  • 特技:料理
  • 好きな本/愛読書:歴史関連やフランス・イタリアに関連する書籍
  • 好きな映画:ラストサムライ
  • 好きな言葉/座右の銘:伝統は攻めてこそ守られる
  • 好きなアーティスト/音楽:クラシック(弦楽器の器楽曲)
  • 好きな場所:南ヨーロッパ

グラフで見る『中村 真樹 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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