曽根田 皓士 院長への独自インタビュー

地域のかかりつけの歯医者さんであることに誇りを感じて

『曽根田歯科診療室』は、私の父が2002年に開業した診療室です。家とは別でしたから、実際に父の仕事ぶりを見ていたわけではありませんが、一緒に生活をする中で、父の仕事に対する向き合い方に感銘を受けていました。そこまで情熱を傾けられるものとして、この職業に次第に惹かれていったということなのです。
東京医科歯科大学を卒業後、研修医として山梨県立中央病院の口腔外科に籍を置きました。歯を削っているだけで倒れてしまう方がいないわけではありません。そうなった時に対処できないのは、医療人として口惜しいことと考え、全身管理を学べる場所を選んだということなのです。その後、父を手伝いつつ、並行して他の歯科医院で勤務を続けておりましたが、昨年（2019年）、父が急逝したのを機にこの診療所を引き継ぐことになりました。当然のことながら父が診ていた患者さんが多く、中には遠方に越されてからもわざわざ足を伸ばしてくださる方もいらっしゃいます。最近の傾向で言いますと、この辺りはビジネス街ということもあって、周辺にお勤めの方々が多くなっている印象がありますね。

的確な診断があってこその治療

主訴を手当てすることが優先されますけれど、悪くなってしまった根本の要因を見つけ、それを正すためには、問題のある歯だけではなくお口全体を診ていくことが大切です。同じような状態であっても、その人にとって必要とされる治療は違ってきます。抜歯を例にしましょう。喫煙者で、糖尿病等の基礎疾患のある方の場合、抜歯という選択肢が適切なことがあります。その反対に、回復力が十分な方であれば、同じような状態であっても抜かないで済むことがあるのです。これは、1回、2回の診察で判断できることではありません。歯周病の基本治療と呼ばれるものがありますよね。その反応をつぶさに見ていきながら、長いスパンでその後の治療計画を立てていくのです。的確な診断があってこその治療。その考えを私は大切にしています。

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