中島 航輝 理事長への独自インタビュー

1つのことに集中して取り組んできた結果の今

実は最初から歯科医師を目指していたわけではなかったのです。当初は工学部の建築科に進もうと勉強に励んでいたのですが、たまたま推薦枠に歯科があったことをきっかけに歯科医師だった祖父のことを思い出し、進路変更をしてこの道を選んだということになります。
今あの時の選択を振り返りますと、素直に良かったと思いますね。この仕事は患者さんとコミュニケーションをとる部分と、細かな作業を要求される面があり、それはそれで向き不向きのある仕事と言えます。私は大学院で補綴科に進んだのですが、集中して1つのものを作り上げることに、ある達成感を感じていました。それは今でも変わらない感覚であり、その意味で、この仕事はつくづく向いていたなと思うのです。
『世航会デンタルオフィス』は、2007年に世田谷・千歳台に最初の医院（『世田谷デンタルオフィス』）をオープンし、現在、グループ全体で14院を構えています。あれから10年。考えてみると、あっという間だったような気がしますね。

院内技工室により、より美しい“歯”の提供が可能に

『けやき坂デンタルオフィス』は、私がこれまでに培ってきたものを集大成した、いわばフラッグシップオフィスであり、最先端の歯科医療を提供しています。実はこれまでのオフィスも、設計の段階で私が平面図までを描いてきました。家を作るのでも、最初の1軒はなかなか思うようにいかないけども、3軒も建てれば満足いくものになると言いますよね。歯科医院も同じで、作るたびにどんどん良くなっていくんですよ。建築の道に進むことを考えていた私にとって、想像もしていなかった喜びでした。
当院の1番の特徴は、院内技工室（ラボ）の存在です。セラミック等の技工物を制作する際、通常、色や形に何か問題があれば、1週間ほど待っていただくものなのですが、ここではその場ですぐに修正することが可能です。実際、色を合わすにしても、私たちはもちろん、歯科技工士もその場で立ち会って確認できるのは、大きなメリットだと考えています。
現在、グループに所属する技工士は15名。それだけ技工に特化し、こだわりがあるのは、私が補綴科出身であることが大きな理由かもしれませんね。

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